世界大百科事典(旧版)内のエカケイ素の言及
【ゲルマニウム】より
…安定同位体として5種,放射性核種としては65Geから77mGeまでに11種が知られている。1871年D.I.メンデレーエフによりその存在が予言されエカケイ素と名づけられたが,86年にC.A.ウィンクラーによって硫銀ゲルマニウム鉱argyrodite(Ag8GeS6)から発見され,ドイツのラテン名Germaniaにちなんで命名された。ケイ素に似ているため,地殻中のケイ酸塩のケイ素と置換して広く存在し,また銅や亜鉛などを含む硫化鉱物や石炭の中にも含まれるが,ゲルマニウムを主体とする鉱物は少なく,地殻中の含有量は1万分の7%くらいである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」