世界大百科事典(旧版)内の《エグザミナー》の言及
【雑誌】より
…
[評論雑誌と文芸雑誌の展開]
知識人を読者とすることによって18世紀から19世紀にかけての欧米の雑誌界は評論と文芸の全盛時代を迎える。イギリスではD.デフォーの《レビュー》(1704‐13),J.スウィフトが半年間論説を担当した《エグザミナーExaminer》(1710‐12),J.アディソンとR.スティールの活躍した《スペクテーター》(1711‐12)などが,政治・外交・文化の諸問題について鋭い考察を続けた。政府は1712年の印紙税などによって批判的な言論をおさえようとしたが,ジャーナリズムの勢いは衰えなかった。…
【ハント】より
…イギリスの批評家,詩人。リベラリストで議論家のハントは,1808年《エグザミナー》誌の編集長になると,議会の改革,民事・刑事法の改正などを論じたが,皇太子誹毀(ひき)のかどで2年間投獄された。彼は牢獄を〈詩人の部屋〉にして獄中から健筆をふるい,そのホイッグ党的な批評活動で青年層の熱い支持をうけ,J.キーツは〈ハント氏出獄の日のうた〉でその釈放を祝った。…
※「《エグザミナー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」