世界大百科事典(旧版)内の《エジプト人の密儀について》の言及
【イアンブリコス】より
…プロティノスの観想(テオリアtheōria)をさらに発展させ,人間の霊性開顕がそのまま神の業(テウルギアtheurgia)になるような方法を一種の典礼魔術として確立した。主著《エジプト人の密儀について》は,世界に無限に分割可能な位階秩序を導入し,存在者をより上のものとより下のものとの中間者,それゆえ媒介者としてとらえている。密儀とは魂がこの位階を一つずつ昇りつめ,ついには〈一者〉との合一に至る過程である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」