世界大百科事典(旧版)内のエスカルゴティエールの言及
【エスカルゴ】より
…【波部 忠重】
[料理]
日本にはカタツムリを食べる風習がなく,わずかに子どもの癇(かん)などの薬にしたと伝えられるくらいである。これに対して,北アフリカでは中石器時代から食用とされていたことが,カプサ文化などに属するエスカルゴティエールescagotière(カタツムリの殻の貝塚)の存在によって知られている。ヨーロッパでもローマ時代には食用とされており,ローマ人によってヨーロッパ各地に食用カタツムリが伝えられ,なかでもフランスにエスカルゴ料理が発達して17~18世紀に定着した。…
※「エスカルゴティエール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」