世界大百科事典(旧版)内のエスキモー文化の言及
【エスキモー】より
… ヨーロッパ人が最初(10世紀ごろ)に接触したのは,グリーンランドやラブラドルのエスキモーであった。その後,北西航路(ヨーロッパから北西に航海して,アメリカ大陸の北を経由し,太平洋,アジアに達する航路)の探索や科学的探検隊の派遣により,しだいにエスキモー文化が明らかにされた。一連の探検隊のなかで最も著名なのは,1920年代に派遣された第5次チューレ探検隊で,その中心になったのはグリーンランド出身のラスムッセンKnud Johan Victor Rasmussen(1879‐1933)であった。…
【デンビー・フリント文化】より
…極北小型石器伝統は南西アラスカやアラスカ半島から,北極海沿いに,北アラスカ,カナダの北極海諸島,グリーンランドまで広く分布する。この分布域が歴史時代のエスキモーの分布地域とほぼ重なるため,エスキモー文化の最古層を表すものと解釈され,エスキモー文化の起源を示すものとされてきた。極北小型石器伝統は,前1000年ころ,つぎのノートン伝統へと発展してゆく。…
※「エスキモー文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」