世界大百科事典(旧版)内のエニセイ・サモエードの言及
【ウラル語系諸族】より
…南群のうちサヤン地方に残留した部分はその後チュルク化されて消滅し,セリクープ族のみが現存である。北群は北上を続け,先住民を同化して現存のネネツ族(ユラク・サモエード),エネツ族(エニセイ・サモエード),ガナサン族(タウギ・サモエード)の各族となる。原フィン・ウゴル文化は青銅器時代になると原フィン文化と原ウゴル文化に分裂する。…
【サモエード諸族】より
…1917年の革命後のソ連ではサモエードという呼称に代わって,サモディSamodiという名称が通用している。これに伴ってサモエード諸族の旧称,ユラク・サモエードSamoed‐yurak,エニセイ・サモエードEniseiskii Samoed,タウギ・サモエードSamoed‐tavgiits,オスチャーク・サモエードOstyako‐Samoedもそれぞれネネツ,エネツ,ガナサン(いずれも〈人間〉の意),セリクープ(〈土地の人間〉の意)に改められた。 サモエード諸族の形質的特徴はモンゴロイドとコーカソイド(エウロポイド)の双方の要素が混在するところにあり,いわゆるウラル型である。…
※「エニセイ・サモエード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」