世界大百科事典(旧版)内のエブラ文書の言及
【エブラ】より
…最古層のI層に前約3500‐前約2900年,VII層に後3~7世紀の年代を与えている。テルの中央に径約170mのアクロポリスがあり,ここで発掘されたIIB1層(前約2400‐前約2250)に属する宮殿Gにおいて,北西セム語で書かれた約1万7000枚にのぼる粘土板文書が発掘され,これらの〈エブラ文書〉により古代の文書庫における収蔵方法のみならず,都市における管理体制,メソポタミアとの政治的な関係などが明らかになりつつある。この宮殿Gはアッカドのナラムシン王に破壊されたようである。…
【シリア】より
…これはシリア史上まれにみる帝国であった。ここから出土した多数の粘土板文書(〈エブラ文書〉)は当時の歴史ばかりでなく,旧約聖書の族長伝説との関係でも議論を呼んでいる。前2000年ころから起こったアモリ人の定着運動は,第1にアレッポに強大な王国を成立させ,オロンテス川流域にアララクという都市を築いた。…
※「エブラ文書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」