エリキサー(読み)えりきさー

世界大百科事典(旧版)内のエリキサーの言及

【錬金術】より

…一方,水銀や硫黄のすぐれた医薬効果を知っていたラージー(ラテン名ラゼス)は,化学者でもあり,その《秘密の書》の中で古来のものを改良した蒸留器や炉などを用い,煆焼,昇華,燃焼,溶融などの化学的操作をとおし,強酸,礬類または塩,さらに〈精〉などを作ろうとした。なかでも〈精〉,つまりすべてをつらぬき不完全なものを完全化する霊妙な物質の探究は,〈エリクシルelixir(錬金薬)〉(アラビア語al‐iksīrに由来し,英語読みではエリキサー)作り,すなわち金属の粗悪さを治すとともに,人間の病気をも治す特異な薬剤の探究に向かった。 さらに10~13世紀にかけて,イブン・シーナー(ラテン名アビセンナ),イラーキーal‐‘Irāqīなど,医化学に興味をもつすぐれた哲学者たちがたくさん輩出した。…

※「エリキサー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む