世界大百科事典(旧版)内のエルー炉の言及
【アーク炉】より
…大別すると,通常,炉の上部から装入された2~3本の電極間に被熱物を通じてアークを発生させ,被熱物を溶解ないし加熱する直接式アーク炉と,溶解される金属の上方にある2本の電極間にアークを発生させ,その放射熱によって溶解する間接式アーク炉の2種類がある。
[直接式アーク炉]
代表的なものに1900年フランス人P.L.T.エルーによって完成されたエルー炉がある(図1)。炉内にスクラップ(屑鉄(くずてつ))を装入し,これと3本の人造黒鉛電極との間に三相交流アークを発生させ鋼をつくる。…
【エルー】より
…フランスの電気化学・冶金技術者。溶融塩電解によるアルミニウム製造法,およびエルー炉と呼ばれるアーク式電気炉の発明者。ノルマンディーのなめし皮工場主の子に生まれ,1882年パリ鉱山学校に入学。…
【電気炉】より
…【笛木 和雄】
【電気製鋼炉】
屑鉄を原料にして鋼をつくる製鋼炉として最も広く利用されているのはエルー式アーク炉と高周波誘導炉である。エルー式アーク炉(図2)は直接アーク炉の一種で,単にエルー炉ともいう。1900年フランスのP.L.T.エルーによって発明された炉で,06年4t炉をアメリカでつくり,鋼の溶解を始めた。…
※「エルー炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」