世界大百科事典(旧版)内のエレクトロン貨幣の言及
【貨幣】より
…小アジア西部には前9世紀ころから貨幣があったと思われるが,前7世紀からはリュディアの貨幣が最も進んでいた。この国から学んで,まずイオニアの諸市に前700年ころから貨幣の鋳造が始まり,ミレトス(うずくまるライオンを刻印),エフェソス(牡シカとミツバチ),クラゾメナイ(有翼のイノシシの前半部)その他の諸市のエレクトロン貨幣と銀貨とが造られ,都市の表象を刻印した。ギリシア本土では前660年ころ,カメを刻んだアイギナの貨幣が最も早い。…
※「エレクトロン貨幣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」