出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…機械部品,自動車用部品,電子・電気機器部品として,それぞれの機能を生かして使用される100℃以上の耐熱性を有する樹脂の総称。エンプラと略称されることもある。代表的なものとしては,ポリアセタール,ポリアミド(ナイロン),ポリエステル(PBT),ポリカーボネート,変性PPO(商品名ノリル)があり,汎用エンジニアリングプラスチック(汎用エンプラ)と呼ばれる。…
…メーカーには,三井東圧化学,三菱瓦斯(ガス)化学,信越化学工業,日産化学工業,日本化成,協和ガス化学工業,コープケミカル,東洋ガス化学工業などがある。ガス化学工業の主要な前記3製品のうち,まずメタノールはその大半がホルムアルデヒドになり,ホルムアルデヒドは,ユリア樹脂(尿素樹脂),メラミン樹脂(接着剤や化粧板等の原料)などや,ポリアセタール(エンジニアリングプラスチック,いわゆるエンプラ)などの原料である。アンモニアは,尿素,硫安などの窒素肥料や,ナイロン,アクリルなどの合成繊維の原料をつくるのに使われる。…
…ユニオン・カーバイド社は低密度ポリエチレンを気相法で重合させる技術を開発し,これもコストの低下に結びついている。さらに,高機能の合成繊維やエンジニアリングプラスチック(エンプラ)と呼ばれる高機能プラスチックの開発も進み,自動車や飛行機の構造部分にもこれらの素材が使われるようになっている。【北井 義久】
[石油化学工業の公害]
石油化学工業はその製品に応じて多様な生産工程から成り,それらによる公害を一様に扱うことはできない。…
※「エンプラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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