世界大百科事典(旧版)内のエーブラハムズ,P.の言及
【アフリカ文学】より
…ペニナ・ムハンドPenina Muhando(1948‐ ),ケジラハビEuphrase Kezilahabi(1944‐ )ら現存スワヒリ語作家の活躍はシャーバンの功績を無視しては考えられない。これと同じことがエーブラハムズPeter Abrahams(1919‐ ),ムファレレ,ラ・グーマなど,アパルトヘイト下の酷薄な体験を描き,南アの現代文学を世界の檜舞台にのせた作家たちにも言える。南アでは,テンバCan Themba(1924‐69),ナカサNat Nakasa(1937‐65)ら自殺作家の系譜を経て,グワラMafika Gwala(1946‐ ),マチョバMtutuzeli Matshoba(1950‐ ),ムザマーネMbulelo Mzamane(1948‐ )らの都市プロレタリア文学ともいうべき作品群に抵抗と反逆の精神が受け継がれているが,これの素地をつくったのはソト語のモフォロThomas Mofolo(1875‐1948),コーサ語のムカーイSamuel Mqhayi(1875‐1945),ズールー語のドローモR.Dhlomo(1901‐ )ら南部バントゥー語作家たちであった。…
【黒人文学】より
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[アフリカその他の地域]
アメリカの場合と共通するのは人種差別に対する抗議の姿勢であるが,そのほかにヨーロッパ列強の植民地支配への反対,民話・神話的なものに根ざす幻想的な要素などが特質として考えられる。キューバのN.ギリェン,ナイジェリアのC.アチェベ,南アフリカのエーブラハムズPeter Abrahams,ケニアのグギ,セネガルのL.S.サンゴールなどすぐれた文学者が,第2次大戦後に現れたが,その後の混乱した政局のため欧米に亡命したものも多い。アフリカ文学アフロ・アメリカ文学【浜本 武雄】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」