世界大百科事典(旧版)内のオクトエーコスの言及
【ビザンティン音楽】より
…とくに13~14世紀に発展)は,旋法,開始音,音程,リズム,ダイナミズムなどを示唆しており,現代でもその音楽的再現はおおかた可能である。これらの宗教歌は,正格・変格それぞれ4種,計8種の全音階的旋法(オクトエーコスoktōēchos)によっている。源流をユダヤ教会(シナゴーグ)やシリア,パレスティナの初期キリスト教会に発するこの旋法体系は,やがて8世紀後半には,ローマ・カトリック教会(西方教会)へもたらされ,その教会旋法の成立に決定的な影響を及ぼした。…
※「オクトエーコス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」