世界大百科事典(旧版)内のおしら神の言及
【ウマ(馬)】より
…なお,関東以北では養蚕の伝播に伴って,長者の娘に馬が恋してともに死し,その死体からかいこが生じたという〈馬娘婚姻〉の由来譚を伝えている。これはかいこ神としてのおしら神信仰に伴って,その祭礼にあずかる巫女(みこ)の祭文に語られるところからきたもので,その源は中国からの伝来である。 また馬は毛色がもっとも特徴となるので注意がはらわれ,ことに白馬は神聖なものとして神祭に供せられ,また貴人の乗用ともなった。…
【養蚕】より
…御伽草子《戒言(かひこ)》もその一つである。東北地方のおしら神も養蚕の神としての側面をもち,馬と人間の娘との婚姻を物語るイタコの〈おしら祭文〉も蚕神の由来,養蚕の起源を説いている。おしら信仰【小松 和彦】。…
※「おしら神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」