世界大百科事典(旧版)内のオストラネーニエ理論の言及
【シクロフスキー】より
…ロシア・ソ連邦の作家,批評家。ユダヤ人を父,ドイツ系ロシア人を母とする家庭に生まれる。ペテルブルグ大学在学中に,〈オポヤーズ(詩的言語研究会)〉を結成,ロシア・フォルマリズムの批評運動の中心として,未来派から〈LEF(レフ)(芸術左翼戦線)〉に至る前衛芸術運動と同伴者文学に強い影響を与えた。詩的言語と日常言語の区別,意識の自動化と規範の格上げ,芸術の方法としての〈オストラネーニエ(異化,非日常化)〉の理論は,現代の構造主義,記号学の基礎をなすものである。…
※「オストラネーニエ理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」