オディギトリア(読み)おでぃぎとりあ

世界大百科事典(旧版)内のオディギトリアの言及

【イコン】より

…数々の奇跡をもたらすイコンが語られ,〈人の手によらない(アヒロピイトスachiropiitos)イコン〉つまり神の力によって顕わされたイコンがあがめられた。またいわゆる聖母子図像におけるオディギトリアodigitria(〈導く女〉の意)型やエレウサeleusa(〈憐れみ〉の意)型などが示すように,神学上の規定や意義の多様化に対応して,図像の型の細分化が進み,定められた型は強固な伝統を形成していった。こうした信仰上の本義のかたわら,イコンはビザンティン文化独特の絵画形式として,壁画や装飾写本挿絵などと呼応しながら,豊かな芸術的展開を遂げるのである。…

※「オディギトリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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