世界大百科事典(旧版)内のオナーゲルの言及
【ロバ(驢馬)】より
…当時この地域では迅速な軍用には,オナジャーonager(ロバとウマの中間的形態をもち,インドより近東にかけて野生状態で生息していた。オナーゲル,オナガー,ペルシアノロバとも呼ぶ)が用いられ,野生獣であるにもかかわらず,捕獲し,調教して用いられており,ロバは乗用馬の普及以前においても,オナジャーに一歩を譲って,庶民の搬用,曳用家畜の位置に甘んじていた。ヒッタイトによる馬の使用が広まるとともに,ロバの地位はさらにいっそう低下し,いっそう庶民の搬用家畜としての位置におとされ,陽のあたる場に登場することが減少したといってよい。…
※「オナーゲル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」