世界大百科事典(旧版)内のオバクレフンドシの言及
【おじ・おば(伯父・伯母∥叔父・叔母)】より
…またこうした通過儀礼にあたっておじ・おば,とくにおばが宗教的霊的役割を果たすこともある。出産に関してはおばが腹帯(岩田帯)を贈ることが多く,また成人式にあたっては,例えば奄美では十三ニセーの祝いにオバクレフンドシとよばれる下帯をおばが贈ったという。結婚に際しておじ・おばが実質的な配偶者選択を果たす地域も多く,とくに嫁の両親の参加しない嫁入り行列におじ・おばがつき添う例はきわめて多い。…
【褌祝】より
…年齢は数え年13歳ころが多く,早いもので9歳という例もある。褌の着用は性の成熟を象徴するが,オバクレフンドシと称して,伯叔母から褌を贈られる慣習には,伯叔母と甥との間に,かつて単なる象徴以上の関係があったことを推測させる。成年式のころに,地域の適当な男子に褌親を依頼する地方もあった。…
※「オバクレフンドシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」