オビ・ウゴル(読み)おびうごる

世界大百科事典(旧版)内のオビ・ウゴルの言及

【ハンティ族】より

…しかしアス・ヤフAs‐jax(ハンティ語で〈オビ川の民〉を意味する)に由来する旧称オスチャークがかつてはハンティ族だけでなく,マンシ族の一部やセリクープ族(旧称オスチャーク・サモエード),ケート族(旧称エニセイ・オスチャーク)をも包摂したように,そこには言語的差異を超越する文化的共通性(例えば,川筋に半定住する狩猟・漁労民)が反映されていると思われる。ハンティはまた西隣のマンシとともにオビ・ウゴルと総称される。オビ・ウゴルでは氏族の発達が認められず,トーテム的系譜集団である外婚組織ポルとモシが社会生活を規制してきた。…

【マンシ族】より

…人口約8500(1989)。東隣のハンティ族とともにオビ・ウゴルと総称され,ロシア,ヨーロッパ,アラブの古記録はユグラ(ユグリア)と呼んでいる。言語的には東ヨーロッパのマジャール人(ハンガリー人)と最も親縁であるが,これはマジャール人が原ウゴルから別れて移住していったのに対し,オビ・ウゴルは原住地近くにとどまったためである。…

※「オビ・ウゴル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android