世界大百科事典(旧版)内のオルー法の言及
【フランス】より
…強固な中央集権志向や労使間の激しいイデオロギー対決などに災いされて,戦後フランスは社会関係の近代化に大くきく遅れをとってしまったのだが,ようやくヨーロッパ先進国並みに追いつこうというのである。地方分権では,地方税の拡大やコミューン(自治体)への自治権付与,地域圏(州)の創設などがすすめられ,労働者の権利拡大では,労働法典の3分の1を書き替える四つの法律(オルー法)が成立して,企業内での労働者の権利拡大や団体交渉・労働協約を通じる紛争処理の一般化などが実現した。 社会関係の近代化については,保守・中道への政権交代によっても否定されず,基本的にはその発展が図られてきた。…
※「オルー法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」