世界大百科事典(旧版)内のオーディン神の唾液の言及
【酒】より
…口嚼酒はかつて太平洋を取り巻く各地域に広く分布し,その痕跡は北ヨーロッパ,アフリカにも残っている。北ヨーロッパの神話によると,ビールの発酵素はオーディン神の唾液であるといわれ,口嚼による麦酒が存在していたことを物語っている。日本では《大隅国風土記(おおすみのくにふどき)》に記録され,沖縄県や鹿児島県大島郡では,最近まで初穂を神にささげる大祭には,塩で歯を清めた未婚の乙女が蒸した米と,水を十分吸わせた生米をかんで壺に吐きため,数日間発酵させた酒を供えた。…
※「オーディン神の唾液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」