お吉(読み)おきち

世界大百科事典(旧版)内のお吉の言及

【唐人お吉】より

…明治初年,鶴松と旧情をあたため同居したが,世人の嘲笑により乱酔に憂さをはらし,のち別居,貸座敷などを営んだが,病苦と貧窮の晩年を送り,稲生沢川に投身自殺をとげた。没後お吉への同情の風潮がたかまり,村松春水らによる史実研究や伝聞収集が行われた。十一谷義三郎(じゆういちやぎさぶろう)著の小説《唐人お吉》(1928),《時の敗者唐人お吉》(1929)が発表され,開国期の一女性の悲劇を掘り下げた点が注目される。…

※「お吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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