…明治初年,鶴松と旧情をあたため同居したが,世人の嘲笑により乱酔に憂さをはらし,のち別居,貸座敷などを営んだが,病苦と貧窮の晩年を送り,稲生沢川に投身自殺をとげた。没後お吉への同情の風潮がたかまり,村松春水らによる史実研究や伝聞収集が行われた。十一谷義三郎(じゆういちやぎさぶろう)著の小説《唐人お吉》(1928),《時の敗者唐人お吉》(1929)が発表され,開国期の一女性の悲劇を掘り下げた点が注目される。…
※「お吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...