カサーレス,A.B.(読み)かさーれす

世界大百科事典(旧版)内のカサーレス,A.B.の言及

【ラテン・アメリカ文学】より

… 結局のところ,ラテン・アメリカ文学が成熟期を迎えるのは40年代から50年代にかけてのことである。とくに注目すべき小説の分野に限って言えば,《伝奇集》や《アレフ》の作者ボルヘス,《モレルの発明》で知られたビオイ・カサーレスAdolfo Bioy Casares(1914‐ ),《アダン・ブエノス・アイレス》のマレチャルLeopoldo Marechal(1898‐1970),《はかない人生》のオネッティといった,都市的な,反リアリズムもしくは幻想的な傾向の作家たちの出現であった。いわゆる第三世界的な社会的・政治的現実に密着した,呪縛された小説美学からの離脱が試みられたこの時期を通過しなかったならば,〈ブーム〉とまで呼ばれて世界的に話題になっているラテン・アメリカ小説の60年代以降の活況も存在しえなかった。…

※「カサーレス,A.B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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