世界大百科事典(旧版)内のカシャーノフ,V.P.の言及
【アバンギャルド】より
…【山野 博大】
【映画】
広義には時代の前衛(アバンギャルド)を担う映画の意で,その歴史は映画の発生とともに古い。その前史は,1908年のリッチオット・カニュードの第七芸術運動から始まり,ロシアとイタリアの未来派の作家たちの理論と作品(ロシアのV.P.カシャーノフの世界最初のアバンギャルド映画といわれる《未来主義のキャバレーNo13におけるドラマ》(1914)など),スウェーデンのV.エゲリングの紙を使った一連のアニメーション映画,ドイツの画家H.リヒターのグラフィックなアニメーション等によって形成されたとされる。しかし狭義には1924年から30年に至るフランスの映画芸術運動の一環としてつくられた一連の非商業主義短編映画をさし,ここではこのcinéma (film) d’avant‐gardeを中心として記述する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」