世界大百科事典(旧版)内のカジミエシュ法典の言及
【シュラフタ】より
…またこの時期は新旧貴族の交代や外国(とくにドイツ)出身の貴族の台頭が目だつが,それはこの時期がポーランド史でいう〈分裂期〉であり,諸侯の対立と競合が彼らの台頭を可能にしたのである。しかし14世紀になってポーランドが再統一されると,シュラフタ身分も閉鎖されるようになり,シュラフタ身分はシュラフタの出身者にしか認められないことになった(カジミエシュ法典)。シュラフタの出身であるか否かは一族の証言によって決定されるとされたため(それほど同族的な結びつきが重視された),一方で偽証による身分獲得を可能にするとともに,他方でシュラフタの同族的な結びつきをいっそう強化することになった。…
※「カジミエシュ法典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」