世界大百科事典(旧版)内の《かちどきと平和》の言及
【現代音楽】より
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【日本】
日本における20世紀音楽の展開は,欧米とはまったく異なる様相を呈している。日本の〈洋楽〉の最初の本格的な作曲家山田耕筰は,ベルリン留学中の1912年に,日本の最初の交響曲《かちどきと平和》を作曲した。この交響曲で西洋の18,19世紀の作曲技法を身につけた山田は,R.シュトラウス,スクリャービン,ドビュッシーらの作曲技法に興味をもち,西洋の19世紀末から20世紀初頭にかけての様式に影響を受けた作品,音詩《曼陀羅(まだら)の華》(1913),舞踊詩劇《マリア・マグダレーナ》(1916)などを発表した。…
※「《かちどきと平和》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」