世界大百科事典(旧版)内のカトリック教会法典の言及
【教会法】より
…他方,国家中心主義の台頭と国家法の成熟に伴って,教会法の対象領域が純粋に教会的な事項に限られるようになり,世俗的事項に及ぶ内容と錯綜した体系とをもつカノン法大全は,しだいに教会法の近代化を阻害する要因と感じられるようになった。このため1904年以来,これに替わる新しい法典の編纂作業が進められ,近代的諸法典の一つであるカトリック教会法典Codex juris canoniciが公布された(1917)。この法典は,ローマ法の法学提要に基づく5巻編成(総則,人,物,訴訟,犯罪および刑罰)を採用し,全体で2414条の法文を含んでいる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」