世界大百科事典(旧版)内のかどにわの言及
【屋敷】より
…一般に百姓の屋敷は,屋敷囲いの内部に母屋と納屋(なや)を備え,そのいずれかに牛馬の厩舎を付設しているものが多い。母屋は屋敷囲いの中央より後方に建てられ,母屋の南面の空地は作業場,乾燥場として利用され,それを〈かど〉〈かどにわ〉などと呼んだ。平坦地農村の百姓の屋敷には,その北側から西北にかけて屋敷林を備えるものがあり,防風,防暑,防火,燃料・用材の採取などを目的にして竹,雑木,松,杉などを植え,これを〈いぐね〉(東北),〈くね〉(関東),〈築地松(ついじまつ)〉(出雲)などと各地各様に呼びならわした。…
※「かどにわ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」