世界大百科事典(旧版)内のかどの子の言及
【数の子】より
…ニシンの卵巣。ニシンの異名を〈かど〉と呼ぶので,〈かどの子〉から転じたものであろうが,その変化には,めでたく言い換えることによって,食品の格の転換をはかるという,料理人などの知恵と計算があったと考えられる。つまり,一腹に数万の卵粒があるところから,〈かどの子〉は〈数の子〉で,子孫繁栄を意味するという解釈をしてみせて,権力者のきげんをとり結ぶというやり方である。…
※「かどの子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」