世界大百科事典(旧版)内のカナギの言及
【イカナゴ(鮊子)】より
…北海道から九州までの沿岸に分布する。多くの地方で小型のものをコウナゴと呼ぶほか,兵庫県ではカマスゴ,仙台でメロオド,九州北部・山口県でカナギなど地方名も多い。体はたいへん細長く,円筒形で腹びれがなく,体側に斜め後方へ走る多数の皮褶がある。…
【磯】より
…砂浜海岸に対して,岩石海岸を磯あるいは磯浜という。岩礁性の海辺は,海藻をはじめ魚介類のかっこうの生息地となり,また砂浜に比べて海水の透明度が高いところから,古来より,箱めがねを用いて水中をのぞきながら,もりややす,あるいはかぎで魚を突くミツキ,カナギ,イソネギなどと各地で呼ばれる磯漁の舞台として,日本の沿岸漁業の中で重要な位置を占めてきた。【高桑 守史】。…
【ともど】より
…現在は消滅し,わずかに隠岐の焼火(たくひ)神社と出雲の美保神社とに各1艘が標本として保存されているにすぎない。隠岐では昭和初年までまだかなり残っていて,カナギといわれる磯見漁に使われていた。長さ約5.8m,肩幅約90cm,材はモミ,割竹形で,古くはすべて一木の丸太彫であった。…
※「カナギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」