世界大百科事典(旧版)内のカプグラ症状群の言及
【カプグラ】より
…彼がとくにその名を残したのは,慢性系統妄想病における〈うり二つの錯覚〉ないし〈二重身の錯覚〉(1923)によってである。今日カプグラ症状群ともよばれているこの精神症状は,〈身近な既知の人物を似ているが別人である,偽者である〉とする一種の人物誤認で,まれではあるが精神分裂病圏の精神病において,それも女子に多くみられるものである。そのほか,鬱(うつ)病や躁(そう)病,急性錯乱,慢性妄想などの研究分野にも多くの業績を残している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」