世界大百科事典(旧版)内のカプサ人の言及
【ベルベル】より
… 最近の北アフリカ考古学の目覚ましい進歩にもかかわらず,ベルベルの起源や歴史については今なお不明な点が多いが,前6000年から前2000年にかけて,北アフリカに花開いた中石器時代のカプサ文化,カプサ新石器文化の担い手たちは,彼らの祖先と考えられている。カプサ人は,黒人の血が混じった地中海人種で,各地に独得の様式のおもしろい岩絵を残しており,サハラのアハガル山地のタッシリ・ナジェールの岩面画はことに名高い。ベルベルの祖先たちは,おおむね大型野獣の狩人であったが,大麦,小麦の農耕を始めて後も,牛,馬,羊,ヤギなどを飼育し,牛の乳を飲みカタツムリや蜂蜜を好んで食べていた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」