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からくり人形 からくりにんぎょう

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知恵蔵の解説

からくり人形

自動的に動作する人形のこと。日本最古のからくり人形に関する記述は平安時代『今昔物語集』に所収の、高陽親王(かやのみこ)の作った灌漑を促す機械人形の話にさかのぼる。欧米では、オートマタ(automata)と呼ばれる時計仕掛けの人形が存在し、紀元前ヘレニズム時代以前にまでさかのぼる。オートマタをベースに1801年フランスのジャカール(Joseph Marie Jacqurd)が開発したパンチカードシステムは、その後の自動制御技術やコンピュータープログラミングに大きな影響を与えた。岐阜県・高山祭のクライマックスを彩るからくり人形の作者としても名を連ねるからくり儀右衛門」こと田中久重(1799〜1881)はその後、現在の東芝の前身となる製作所を設立しており、日本の機械技術がからくり人形に発することが見て取れる。

(築地達郎 龍谷大学准教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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世界大百科事典内のからくり人形の言及

【人形】より

…ヨーロッパ式の指人形と糸操りは,昭和に入ってから学校演劇にもとり上げられている。(d)からくり人形は,人形の体内に仕掛けをして,人形がひとりでに動くかのように見せるもので,それには,ぜんまい応用や,水銀,砂,水の圧力を利用するもの,また陰に人が隠れ,糸を引いて動かすものなどがある。江戸時代ではこれらが見世物として興行価値をもった。…

【ロボット】より

…漫画やアニメーション,またSFの中で活躍しているロボットがそれで,人工的につくられるので人造人間artificial man,人間に似たものであることからアンドロイド,ヒューマノイドhumanoidなどとも呼ばれる。有機体と機械を合成したサイボーグも広義のロボットといえ,さらにからくり人形(自動人形automata)の類もロボットの先駆形態と考えることができよう。ロボットという名称が初めて使われたのは,K.チャペックの戯曲《R.U.R.(エルウーエル)》(1920)においてである。…

※「からくり人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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