カリッシミ,G.(読み)かりっしみ

世界大百科事典(旧版)内のカリッシミ,G.の言及

【オラトリオ】より

…まずローマでラテン語によるオラトリオとイタリア語オラトリオが生まれる。前者は17世紀初めの典礼劇から発展し,G.カリッシミによって典型的な形になる。それは聖書の章句をパラフレーズした散文詩(創作詩も挿入)で,モノディ様式による劇的表現,合唱の重視を特色とする《イェフタ》(1650以前),《ソロモンの裁き》(1669)など。…

【キリスト教音楽】より

… プロテスタントの離反によって痛手を受けたカトリックは,17世紀に入ると,信徒の教化の手段として,当時新たに興って人気を集めていたオペラの劇的様式に注目し,それを宗教的題材に適用してオラトリオを創始した。オラトリオの初期の大家であるカリッシミGiacomo Carissimi(1605‐74)が,当時とくに宣教活動に熱心であったイエズス会のコレッジョ(学院)を背景として活躍したことは意味深い。しかし,この動きはただちに宗派の別をこえて他の諸国にも波及し,フランスのM.A.シャルパンティエ,ドイツのシュッツとバッハ,イギリスのヘンデルらのすぐれたオラトリオ作曲家が現れる。…

【バロック劇】より

…〈バロック劇〉という言葉は演劇史で,また一般にもしばしば用いられる言葉であるが,それはある特定の明確な演劇上の一ジャンルを指すものではなく,一般に〈バロック〉的な演劇,あるいは〈バロック〉的様式,〈バロック〉的要素の認められる演劇を指して言ったものである。したがって,その時代や地域を特定することは必ずしも容易ではないが,演劇史では多くの場合に,16世紀後半から17世紀を最盛期とする,全西欧的なそのような演劇上の顕著な現象を,〈バロック劇〉として理解し評価することが行われている。…

※「カリッシミ,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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