世界大百科事典(旧版)内のカルカール,G.daの言及
【医学】より
…1543)を刊行した。図譜はティツィアーノの弟子カルカールGiovanni da Calcar(1499‐1546か50)の筆になる。当時の解剖図譜によくみられるように,解剖されつつある身体の後ろに風景が描かれていたり,骸骨が机にほおづえをついたりしている。…
【解剖学】より
… このような時代的背景のなかに,近世解剖学の祖であるA.ベサリウスが出現する。パドバ大学教授のベサリウスはみずからの手で解剖しガレノス以来の誤り約200を正し,ティツィアーノの弟子である画家カルカールGiovanni da Carcarに描かせた詳細な図の入った《人体の構造》(1543)を出版する。本書は《ファブリカ》と略称され,近世解剖学の初めをかざる,そして後世に長く影響を残した大著であった。…
※「カルカール,G.da」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」