… 集水トンネルの代表は古代ペルシア人が考えだしたイランのカナートである。カナートは西アジアのほか,北アフリカ,中央アジア,イベリア半島,メキシコ,チリなどの乾燥地域で広くみられ,リビア砂漠ではフォガラ,アフガニスタンではカレーズ,中国では坎児井と呼ばれている。これは山麓部で地下水を掘り当てた母井戸の水を,勾配をつけたトンネルで集落や灌漑地まで自然流下で引いてくるものである。…
…おもにイランなど乾燥地域にみられる暗渠方式の水利施設。カレーズkarēzともいう。カナートは山麓部や谷頭部(谷の最上流部)におけるよどんでいない良質の水を水源とする。…
…一方,灌漑農業はティグリス・ユーフラテス川やナイル川の流域でとくに発達した集約農法であり,冬作物(小麦,大麦,豆類,アマなど)を中心とする農業生産力は播種量の数十倍に達した。またイランでは,蒸発を防ぐために地下の暗渠(カナート,カレーズ)によって水を導く乾燥地域に特有な引水法が考案され,テヘラン周辺やイスファハーンなどの高原地帯では現在でもこの方法が用いられている。河川灌漑では耕地まで水を引く運河(ハリージュ,ナフル)や水路(トルア)の開削が不可欠であった。…
※「カレーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新