世界大百科事典(旧版)内のカロリックの言及
【エネルギー】より
…したがってこのような場合にもエネルギー保存則を成り立たせようとすると,力学的仕事だけでなく熱まで含めて考えねばならない。熱については18世紀ごろまでは熱素(カロリックcaloric)というある種の重さのない物質であるという考えがあり,A.L.ラボアジエなどはこれを元素表の中に記したほどであった。N.L.S.カルノーはこの熱素説に基づいて,当時発達途上にあった蒸気機関の原理を,熱素の流れによって説明した(1824)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」