世界大百科事典(旧版)内のカンパニー・リミテッドの言及
【株式会社】より
…株式会社も他の経済制度と同じように経済発展の産物であり,それが制度的に完成するのも,経済的に重要な役割を演ずるようになるのも,ともに工業化が進行する19世紀になってからのことである。 イギリスについていえば,株式会社の設立が自由化され特許主義から準則主義に移るのは1844年(会社登記法),証券市場の発展と相まって株主有限責任の原則が確立し,社名のあとに〈カンパニー・リミテッド,Co.,Ltd.〉の表示を強制されるようになるのは55年(有限責任法),それらの経験に基づいて最初の近代的株式会社法が成立するのは62年である。そして資本を一般に公募する本来の意味の株式会社が,鉄道や銀行業でなく,一般産業界に根を下ろすのは19世紀の最後の四半世紀に入ってからのことである。…
※「カンパニー・リミテッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」