世界大百科事典(旧版)内のカーラチャクラ・タントラの言及
【シャンバラ伝説】より
…後7世紀ころからチベットの仏教文献にその名が現れるようになり,シャンバラを聖なる蓮に見立てた曼荼羅も制作されている。チベット仏教のもっとも高遠な教えといわれる〈カーラチャクラ・タントラ〉(〈時の輪の教義〉の意)を信仰するこの聖都には,精霊の軍団を率いる帝王がいて,やがて起こる最終戦争に勝利して世界に永遠の黄金時代を招来するという。この楽園伝承の形成にはネストリウス派キリスト教やイスラム教の影響も認められるといわれる。…
※「カーラチャクラ・タントラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」