世界大百科事典(旧版)内のカールサー党の言及
【ゴービンド・シング】より
…インドにおけるシク教の第10代教主(グル)。1675年父テーグ・バハードルがムガル朝に捕らわれ処刑された後,教主となる。シク教団の軍事的装備・訓練を進め,99年には特定の儀式を行うことを通じて,連帯意識で結ばれた強固なシク集団(カールサーKhālsā)の形成に着手した。これ以後シク教徒は自分の名のあとに〈シングSingh(獅子の意)〉の称を付するようになる。彼らの伝統たる禁煙,長髪,短剣・腕輪などの携帯を含む〈五つのK(頭文字)〉も彼によって規定された。…
【シク教】より
… 第10代のグル,ゴービンド・シング(在位1675‐1708)は,わずか10歳のときにグルになったが,勇敢で才智あふれる人物であった。彼は,ついに武力を用いることを正式の護教の手段として明確に位置づけ,カールサー(純粋)党を設立した。そして,カールサー党員は,頭文字にKがつく五つのもの,すなわち,ケーシュ(髪),カンガー(櫛),カッチュ(短袴),カラー(腕輪),クリパーン(懐剣)をつねに身に着け,名前の最後に〈シングSiṅgh〉(獅子)をつけなければならないとされた。…
※「カールサー党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」