世界大百科事典(旧版)内のガガウズ人の言及
【ドブロジャ】より
…東ヨーロッパ,ドナウ川が黒海に注ぐ下流の地域名で,下流の湾曲部からドナウ・デルタ地帯,黒海にかけての地域をさす。現在はルーマニア領とブルガリア領にわかれている。ルーマニア語ではドブロジャ,ブルガリア語ではドブルジャDobrudzhaという。地形は北部は低い山脈(最高峰は467m),丘陵地帯,デルタ地帯から成っているが,南部には丘陵と平地がひろがっている。気候はおおむね乾燥した大陸性気候であるが,黒海沿岸にはわずかながら地中海式気候の影響もみられる。…
【バルカン】より
…
【呼称とその範囲】
現在われわれがバルカン半島と呼んでいる半島は,古来ギリシア人の半島,ビザンティン半島,イリュリア人の半島などと呼ばれ,第1次世界大戦前には,〈ヨーロッパ・トルコ(オスマン・トルコのヨーロッパ部分)〉として一般に知られていた。バルカンという名称は,1808年にドイツの地理学者ツォイネJohann August Zeune(1778‐1843)によって初めて命名されたといわれているが,近代地理学の創始者A.vonフンボルトの学説にしたがい,できるだけ政治色をもたない地名設定の方法が科学的であると考えたツォイネは,現在のスターラ・プラニナ山脈(バルカン山脈)が現地住民のあいだでバルカンと呼ばれていたところから,そのように命名したのである。…
※「ガガウズ人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」