ガボリオ,E.(読み)がぼりお

世界大百科事典(旧版)内のガボリオ,E.の言及

【新聞小説】より

…また読者の期待を次回までつなぎとめるサスペンスの技法にも工夫が凝らされ,それが探偵小説隆盛のきっかけを作り出した。フランスではガボリオGaboriau(1832‐73)を始祖として,ガストン・ルルーの《シェリ・ビビ》をはじめ,《ルパン》《ファントマ》など探偵小説の傑作はすべて新聞連載である。現在,新聞小説の形式は,シリーズ物の映画,テレビの連続ドラマといった形で広くマス・メディアに利用されているが,新聞小説そのものは,アメリカに見られるように,よりなじみやすい連載漫画,連載劇画にとってかわられつつある。…

【推理小説】より

… これまでイギリス,アメリカを主として述べてきたのは事実優れた作品のほとんどが英語で書かれたからであるが,上にあげたスウェーデンの作品のように,他の国に傑作がないわけではない。フランスは特筆すべき存在で,19世紀のエミール・ガボリオ(1832‐73)の《ルコック探偵》(1869)ほか同じ探偵を主人公とする諸作,密室殺人の古典的傑作であるガストン・ルルー(1868‐1927)の《黄色い部屋》(1907),本格推理小説とは呼べないが数多くのトリック操作で日本にも有名なM.ルブラン(1864‐1941)の〈アルセーヌ・ルパン〉シリーズなどを生み出している。ジョルジュ・シムノン(1903‐89)の〈メグレ警部〉シリーズも忘れることができない。…

※「ガボリオ,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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