ガルトゥング,J.(読み)がるとぅんぐ

世界大百科事典(旧版)内のガルトゥング,J.の言及

【帝国主義】より

…近代化論が,工業国がたどったのと同一の経済発展コースを発展途上国その後を追ってたどるという単線的な発展モデルを前提としているのに対して,1960年代末より,平和研究者や従属論者(従属論)によって,中心対周辺center and peripheryという新しい枠組みが提示された。たとえば,ノルウェーの平和研究者ガルトゥングJohan Galtungは,現代の世界秩序を封建制になぞらえ,工業国と発展途上国の格差が固定化ないし拡大されることをモデル化した。すなわち,工業化をとげた中心国相互では通商,交通,情報,政治交渉,軍事関係などは水平的で多角的なネットワークが形成されるのに対して,周辺国相互の関係はあまり発達せず,中心国と周辺国の中には縦割りの支配・従属関係が形成されると仮定した。…

【平和研究】より

… ヨーロッパの平和研究としては,まず北欧の伝統に触れなくてはならない。《世界の軍備と軍縮》年報の刊行で著名な〈ストックホルム国際平和研究所〉の地味な活動は世界的に著名であるが,平和を知的探究の対象としたという意味で,ノルウェーの社会学者ガルトゥングJohan Galtungによって創設され,その指導下で展開された〈オスロ国際平和研究所〉の研究活動がなによりも重要である。とりわけ,ガルトゥングの学問的営為は平和研究の新地平を切り開き,平和研究の発展に大きな影響力を与えた。…

※「ガルトゥング,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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