世界大百科事典(旧版)内のガンポパの言及
【ラマ教】より
… 当時インドでは無上瑜伽タントラが流行して,インドに留学してそれらをチベットに広めたマルパ(1012‐97)や,その弟子ミラ・レーパ(1040‐1123)などと,サキャ派のように吐蕃時代のタントラ仏教と新しい無上瑜伽タントラを併せ説いたもの,吐蕃時代の無上瑜伽タントラと南宗禅由来の見解を継承した古派,捨身供養をタントラ仏教的観想法によって意義づけたシチュー派などが発生した。アティーシャの傾向に近い弟子の系統から,後にガンポパ(1075‐1153)のような無上瑜伽タントラ系の不思不観の瞑想法をとり入れるものも現れた。この一派は多くの追随者を集めたので,カギュー派と呼ばれ,アティーシャの弟子一般をカダム派と呼んだのと区別される。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」