世界大百科事典(旧版)内のキノコシロアリの言及
【アリ塚(蟻塚)】より
…この塚はその下にある巣の延長としての機能のほかに,巣の保温と雨水の浸入を防ぐ働きがある。塚をつくるシロアリ類はキノコシロアリ亜科とツカシロアリ亜科に多く,いずれも分布は熱帯に限られている。キノコシロアリ類の巣には高さ6m,直径30mに達するものがあり,内部は多数の小室と菌室から構成され,上下の空気室と外壁の空気管によって温・湿度とガス濃度が調節されている。…
【シロアリ(白蟻)】より
…高等なシロアリ科では共生原生動物の代りにバクテリアがこの役割をしているものがあり,また腐朽菌などで分解の進んだ植物質を食べるものも多い。キノコシロアリの仲間(日本ではタイワンシロアリ)は巣の中に菌室があり,オオシロアリタケを栽培して食物にしている。
[生態系における役割]
土や排出物による巣やアリ道の構築,食物の採取,孔道の発達などによって熱帯地方では長期間に土壌に大きな影響があり,アフリカやオーストラリアでは特有の地層ができている。…
※「キノコシロアリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」