世界大百科事典(旧版)内のキャリコ論争の言及
【重商主義】より
…J.チャイルド,C.ダベナント,N.バーボン,D.ノースなどがその代表者である。他面,こうした自由貿易論の見地は,17世紀の70,80年代に始まる東インド産綿布とイギリス産毛織物との競争関係をめぐる〈キャリコ論争〉を契機にして,ウィッグ党的な国内産業保護主義との対立を表面化させるに至った。J.ポレックスフェンなどが保護主義の代表者であるが,この保護主義も国内産業の生産力全体の上昇ではなく,労働・雇用・勤労の差額として貿易バランスを順にもたらすかぎりでの生産力上昇を企図していたにとどまる。…
※「キャリコ論争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」