世界大百科事典(旧版)内のキュリクスの言及
【ギリシア美術】より
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[器形と用途]
初期の段階では陶器の種類は比較的少なかったが,古典期以後,ギリシア陶器の器形はその用途に応じてほぼ30種を数える。これらのうち,アンフォラ,ペリケー,スタムノスは主としてブドウ酒,油,はちみつ,小麦などの貯蔵用の器,クラテル,プシュクテル,レベス,カンタロス,ディノスは酒宴用,キュリクス,スキュフォスは飲酒用の盃,小さなレキュトス,アリュバロス,アラバストロンは香油入れ,ただし前5世紀以降の白地レキュトスは葬祭用にのみ供せられた。口縁部が三葉形をなすオイノコエは水さし(または酒つぎ),垂直あるいは水平の把手のあるヒュドリアは婦人が泉から水を汲むための水甕,長頸のルトロフォロスとレベス・ガミコスは婚礼の花嫁用,円筒形の蓋付きのピュクシスは婦人用の化粧箱,そのほかに皿,鉢,碗などがあった(図4)。…
※「キュリクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」