キレート環(読み)キレートカン

世界大百科事典(旧版)内のキレート環の言及

【キレート化合物】より

…エチレンジアミンNH2(CH2)2NH2のような二座配位子が中心原子たとえば銅に配位するときには,一般に分子内の二つの窒素原子で一つの銅をはさむように結合して銅を含む環ができる(5員環,6員環が多い)。この環はエビやカニが物をはさんだ形に似ているので,〈はさみ〉や〈つめ〉を意味するギリシア語のケレchēlēからキレート環と呼ばれ,配位子はキレート配位子,キレート環を含む化合物はキレート化合物と呼ばれる。三座以上の配位子が配位して複数のキレート環をつくるときにも,一つのキレート環に注目すれば二座配位子のときと同じであるから同様にキレートの名で呼ぶ。…

※「キレート環」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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