世界大百科事典(旧版)内のギオーソ,A.の言及
【アインスタイニウム】より
…知られている同位体は質量数243から256までの14種で,そのうち半減期の最も長いものは254Es(276日)。1952年アメリカのギオーソAlbert Ghiorso,シーボーグGlenn Theodore Seaborgらが,太平洋で行われた熱核爆発実験で得られた破片から253Es(α崩壊,半減期20.47日)を見いだし(ウランの多段階の中性子捕獲と,いくつかのβ崩壊によって生成する),99番元素であることを確かめた。その後,53年原子炉中のプルトニウム239(239Pu)に強い中性子束をあてても得られることが見いだされ,さらにウラン238(238U)に対する窒素14(14N)の照射,バークリウム249(249Bk)へのヘリウムイオンの衝撃などでもつくられることがわかった。…
【超ウラン元素】より
…105番元素は1967年同じくソ連のフレーロフらによって243Amを22Neで衝撃して得られ,その後アメリカでも別の方法でつくられ,これに対してアメリカからハーニウムHahniumという名称が主張されている。106番元素は1974年アメリカのバークリーBerkley研究所でギオーソA.Ghiorsoらが249Cfを18Oで衝撃して,またソ連のドゥブナ原子核研究所でフレーロフらが銀のターゲットを54Crのイオンで衝撃してつくっている。また76年にはソ連の同研究所のオガネシアンY.T.Oganesianらはビスマスを54Crのイオンで衝撃して質量数261の107番元素を合成したと報告している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」