ギブズの統計力学(読み)ぎぶずのとうけいりきがく

世界大百科事典(旧版)内のギブズの統計力学の言及

【統計力学】より

…しかし,RまたはWの計算は気体のような互いに独立な要素からなる系でしか実行可能でない。エントロピー
[ギブズの統計力学]
 マクスウェルは分子運動論から液体や固体に適用できぬという限界を取り除く巧妙な満足のいく方法として,ボルツマンの結果をハミルトン形式の力学を用い,統計集団を基礎に据えて統計的記述に書き直した(1879)。集団に属する系がある微視的状態に見いだされる確率分布の決定が統計的方法の目標であるが,孤立した物質系に対し,リウビルの体積不変定理によって定常解の一つとしてギブズが小正準分布と呼ぶものを見いだしている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」